日々の暮らしを支える「家事」。 掃除・料理・洗濯といった大きな分類で語られることが多いですが、実際にはもっと細かく、数えきれないほどの作業が詰まっています。今回は、プロ主婦マミが、定番の家事から細かな名もなき家事までを細かくリストアップし、その全体像を見える化。さらに、そこから「ラクにするための工夫」についても提案していきます。
家事の全体像を細分化して見える化!

🧹 掃除に関する家事(定番+細かなもの)
- 床掃除(掃除機・クイックル・雑巾がけ)
- 壁や巾木のホコリ取り
- トイレ掃除(便器、床、壁、便座裏、タンク上)
- 風呂掃除(浴槽、床、壁、排水口、鏡、水栓、イス、桶、ドアのパッキン)
- 洗面台掃除(ボウル、蛇口、鏡、排水口、収納の中)
- キッチン掃除(シンク、排水口、コンロ、壁、換気扇、冷蔵庫の中)
- 家電の掃除(レンジ、トースター、炊飯器、電気ポット、エアコンフィルター)
- 玄関掃除(たたき、ドア、ポスト、傘立て)
- 窓・網戸・カーテンの掃除
- 階段や手すりのホコリとり
- 掃除道具の洗浄(ブラシ・雑巾の洗濯)
- 掃除スケジュールの管理(週次・月次の掃除)
- ごみ箱の掃除・消臭
🍳 料理に関する家事

- 献立を考える
- 冷蔵庫・冷凍庫・食品棚の在庫チェック
- 食材の買い出し(スーパー・ネット・生協など)
- 食材の仕分けと保存(冷凍、乾物、常温など)
- 賞味期限の管理
- 調味料の補充・詰め替え
- 野菜の下処理(洗う、切る、冷凍)
- 毎日の調理(朝・昼・夜)
- お弁当作り
- 子ども向け・高齢者向けの別メニュー対応
- 食卓を整える(箸、コップ、ランチョンマットなど)
- 食後の食器洗い・乾燥・片づけ
- 水筒やお弁当箱の洗浄
- キッチンスポンジ・布巾の交換・洗濯
- 食器棚の整理整頓
- ゴミの分別(生ゴミ、プラ、缶ビンなど)
🧺 洗濯に関する家事

- 衣類の色分け・素材分け・ネット入れ
- 洗濯機を回す(コース選び、洗剤計量)
- 洗濯洗剤・柔軟剤の補充・詰め替え
- 洗濯槽の掃除(月1回)
- 洗濯物を干す(シワをのばす、逆さ干し)
- 室内干しの工夫(サーキュレーター、除湿器)
- 洗濯物を取り込む
- アイロンがけ・シワ取り
- 畳む(靴下ペア、子ども服分け)
- クローゼットやタンスへ収納
- 靴や上履きの洗濯・干し・収納
- 布団カバー・シーツ・毛布類の洗濯
- 洗濯ハンガー・ピンチのメンテナンス
🗂 片づけ・整理整頓に関する家事

- 家中のモノの定位置を整える
- 日用品の在庫チェックと補充
- 収納ケースの整理
- 学用品・書類の仕分け・ラベリング
- 季節ごとの衣替え・クリーニング出し
- 不用品の分別(捨てる・譲る・売る)
- おもちゃの管理(壊れたものの処分、ローテーション)
- 救急箱・薬の整理(使用期限チェック)
- 子どもの作品や思い出の保管整理
- ゴミの分別・収集日確認と出し忘れ防止
- 郵便物・明細書・学校からの書類の仕分けと提出
🧻 名もなき家事リスト

- トイレットペーパーやティッシュの補充
- 詰め替えボトルの補充(シャンプー、洗剤、石けん)
- 傘を干す・しまう
- 空気清浄機・加湿器の水補充と掃除
- 宅配の受け取り、段ボールの片づけ
- 家電の保証書や取説の管理
- 学校の連絡帳記入、行事予定の確認
- 手紙や贈答の手配
- 冷蔵庫のマグネットやプリントの貼り替え
- ペットボトルや牛乳パックの洗浄と処理
- 来客前のトイレ確認、玄関の整え
- 子どもの爪切り・耳掃除などのケア
🔧 家事をラクにするには?
▶ やらなくても支障がないものを手放す

家事は「やらないといけない」と思い込みがちですが、本当に必要かを一つずつ見直すと、意外と「やめても大丈夫」なことが多いものです。
- コンロ掃除は週に一度しっかり掃除はやめる。調理直後に毎回サッと拭くだけでOKにする
- 洗濯物をたたむのをやめ、すべてハンガー収納。洗濯と収納のハンガーを同じにしておく
- シャツのアイロンがけをしなくてすむようノーアイロン素材の服に変える
- 雑巾がけはロボット掃除機に任せて、手作業は月一程度に
- 洗面台は、掃除の日をつくらず、使ったついでにサッと毎回拭くスタイルに
- トイレ掃除ではトイレブラシをやめて、かけて流すだけの洗剤を使う
無理なく手放せる家事から手をつけることで、精神的にも「ラクになった」と実感しやすくなります。
▶ 家族で分担するための仕組みをつくる
「家事をシェアしよう!」と声をかけるだけでは続きません。見える化と仕組みづくりがカギです。
- 家族で一度、家事リストを見ながら「誰がやっているか」を確認する時間を作る
- 子どもには簡単な家事(洗濯物を畳む、トイレットペーパーを替えるなど)を「役割」として任せる
- 家族LINEで「ゴミ出し担当」「食器洗い交代」などタスク表を共有
- 「やっておいたよ」「ありがとう」が言える雰囲気づくりも大切
▶ 家電やサービスに頼る=知恵ある選択

暮らしの負担を減らすアイテムは、「贅沢」ではなく「投資」。
- 食洗機 → 食器洗いの時間を一日30分短縮
- 洗濯乾燥機 → 雨の日でも洗濯ストレスなし
- ロボット掃除機 → 出かけている間に床ピカピカ
- 定期宅配(トイレットペーパー、洗剤など)→ 在庫確認の手間削減
- スマート家電 → スケジュール設定で自動運転。朝にスイッチを入れなくてOK
▶ 管理の手間を仕組みで減らす
- 詰め替え作業をやめて、詰め替え容器をそのまま使えるアイテムを使うか、ボトルごと差し替える
- トイレットペーパーを5倍巻き以上にして、交換頻度を少なくする
- 「在庫はここにしか置かない」ルールで、家中を探し回らなくて済む
- 家事カレンダーを作って、月ごとにやることを分散(年末に集中させない)
▶ 完璧をやめて“ほどほど”で暮らす
「理想の家事」より「現実に続けられる家事」を。
- 食事は品数より、栄養バランスと手軽さを優先
- 洗濯物は、たたまずそのままカゴ収納でもOK
- 来客用の片づけは普段通りに。生活感は悪ではない!
おわりに
思いつつ限りの家事を書き出してみると、かなりの量になりますね。家事は「やって当たり前」と思われがちですが、これだけのことを日々こなしているのですから、立派な労働です。
「ラクしたい」は甘えではなく、「続けるための戦略」。 まずは全体像を見える化し、「やらないことを決める」「人に任せる」「自動化する」ことで、暮らしはぐっとラクになります。
今日からひとつ、見直してみませんか?
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