毎日の家事、なんとなく「やらなくては」という義務感に追われていませんか? 掃除、洗濯、料理、片付け…そのすべてを完璧にこなそうとするのは、心身ともに負担が大きいものです。そこで提案したいのが、「やめ家事」。これは、面倒に感じる家事を思い切ってやめ、自分が楽にできる方法に置き換えていくアイデアです。
今年で主婦歴25年、元家政婦という経験を持つ私が、この「やめ家事」のメリットや実践法を詳しくお伝えします。
【やめ】の考え方
「やめ家事」とは、単に家事をサボることではありません。むしろ、限られた時間やエネルギーをより効率的に使うための賢い選択です。「これって、本当に必要?」と家事を見直し、自分に合ったやり方に置き換えていくことで、生活全体をラクにすることができます。いわば、家事負担を減らす方法です。
例えば、以下のような方法で「やめ家事」を始めてみましょう。
「洗濯物をたたむ作業」をやめる
課題: 洗濯物をたたんでしまうのが面倒で時間がかかる。 解決策: 物干し用と収納用のハンガーを統一し、乾いた衣類をそのままクローゼットへ移動する方法を採用しましょう。これにより、「たたむ」手間を完全に省けます。さらに、衣類を種類別に分けて干すことで、取り込み時もスムーズに分類できます。
詳しくはこちらの記事を『23年の主婦歴の中で「これはやめて正解だった!」と思った家事は?』
「トイレブラシ」をやめる
課題: トイレブラシを使った掃除が面倒。 解決策: 使い捨てのトイレクリーナーや流すだけの洗剤を導入。毎回ブラシを洗う手間もなくなり、清潔さも保てます。これだけで、トイレ掃除へのハードルが大幅に下がります。
詳しくはこちらの記事を『トイレブラシはありません!プロ主婦はラクに毎日トイレ掃除をする』
「きちんと食器洗い」をやめる
課題: 食器洗いに時間を取られる。 解決策: 家族が使う食器を最小限にし、人数分のセットを決めておきます。また、食洗機がある場合はフル活用し、手洗いの頻度を減らすことがポイントです。
「ちゃんとした床掃除」をやめる
課題: 毎日の掃除機がけが大変。 解決策: フローリングワイパーやロボット掃除機を活用。特に共働き家庭では、タイマー設定で日中に掃除が完了している環境を作ることで、家に帰る時間がもっと快適になります。
「食事のしたくに手間をかけること」をやめる
課題: 毎食の準備がストレスになる。 解決策: ミールキット、冷凍食品やデリバリーを活用。献立も「一汁一菜」を基本にして、品数を減らすことで楽に楽しめる家庭料理を心がけましょう。
ミールキットや料理の手際についてはこちらの記事もご覧ください
元家政婦が教える「簡単に料理の手際をよくする方法」
「掃除の時間をつくること」をやめる
課題: 一度にまとめて掃除をするのが億劫。 解決策: 例えば、お風呂を出るついでに壁をさっと流す、キッチンを使った後に軽く拭くなど、「ついで掃除」を取り入れることで、汚れが溜まるのを防ぎます。
「めんどくさい」を楽しむ発想に変える
「やめ家事」を進める上で、「めんどくさい」と感じる気持ちが大きなヒントになります。「めんどくさい」と思うことを悪いと捉えるのではなく、そこに焦点を当てて新しい工夫を生み出す楽しみに変えてみましょう。
例えば、洗濯物をたたむのが嫌なら、「たたむ必要がない仕組み」を考えること自体をゲームのように楽しんでみてください。また、「掃除機をかけるのが面倒」と感じたなら、ロボット掃除機を試し、稼働中の様子を眺めて「自分の分身が働いている」と思ってみるのも楽しいかもしれません。
家事の中で「めんどくさい」と思う瞬間をヒントにして、日常をよりラクに、そして少し面白くする工夫を見つけることが「やめ家事」の醍醐味です。
新しい「やめ家事」の提案
- ペーパーレス生活: 郵便物や書類をデジタル化して、紙の管理をやめる。
- 郵便受けにチラシお断りステッカーを貼る:家に入る紙ごみの量を減らす。捨てる手間を省く。
詳しくはこちらの記事を『紙ゴミを減らしたい!「チラシお断り」ステッカーはどれほどの効果があるのか?実際に貼ってみた』 - 靴下を全部同じ種類に揃える: ペアリングの手間をなくし、洗濯後はそのまままとめて収納。
- ゴミ袋を複数セットしておく: ゴミ捨て後に新しい袋をセットする手間を一度に解消。
- ゴミ袋をゴミ箱の中に収納:使う場所に収納することで取ってくる必要がなくなる。
- 調味料を少数精鋭に: 使う調味料を厳選し、種類を減らすことで整理や補充の手間を軽減。
- 布団干しをやめて除湿シートや布団乾燥機を活用: 布団を外に干す代わりに、除湿シートや布団乾燥機で手軽に清潔を保つ。
- タオルを家族分色分けもしくは全員同じタオル: 誰のタオルか迷わないようにして、洗濯後の分配を簡単に。もしくは、全員同じタオルで共用にする。
「ちゃんとやる」をやめる勇気
完璧主義で家事をこなそうとすると、どうしても自分を追い込んでしまいます。でも、少し立ち止まってみてください。「ちゃんとやらなくてはいけない」という思い込みを捨てるだけで、心が軽くなることがあります。結果ではなく、「どうすれば自分が楽になるか」にフォーカスすることが、「やめ家事」の本質です。
まとめ
「やめ家事」は、自分らしい暮らしを作るための手段です。家事の方法を見直し、生活をシンプルにすることで、心にも時間にも余裕が生まれます。
「めんどくさい」と感じた瞬間を見逃さず、それをヒントにして楽しく家事を見直すことが、より豊かな生活につながります。ぜひ、今日から一つでも取り入れてみてください。小さな工夫が、家事の負担を大きく軽くしてくれるはずです。
あなたの「やめ家事」ライフが、より豊かで楽しいものになりますように!
【おまけ】やめ家事チャート
スタート!あなたが今一番負担に感じているのは?
- 掃除が面倒! → Q1へ
- 洗濯が大変! → Q2へ
- 料理が手間! → Q3へ
- 片付けが苦手! → Q4へ
Q1 掃除が面倒!
- 時間がかかるのが嫌だ!
→ ロボット掃除機を導入。毎日掃除する必要がなくなり、時間短縮! - 掃除道具を触りたくない!
→ 流すだけのトイレ洗剤やお風呂洗剤を活用して、こする手間を省きましょう。 - 床掃除をするのが億劫!
→ フローリングモップを使い捨てシートに変更し、使ったらそのままポイ!
Q2 洗濯が大変!
- 洗濯物をたたむのが苦痛!
→ 物干し用と収納用ハンガーを統一し、たたむ工程をスキップ! - 毎日の洗濯が面倒!
→ **家族の服を減らす(ミニマリズムを意識)**して、洗濯の頻度を減らす。 - 洗濯物の片付けが面倒!
→ ランドリーバスケットで家族ごとに仕分けし、各自で片付けてもらう仕組みに。
Q3 料理が手間!
- 毎日の献立を考えるのが苦痛!
→ 週単位でメニューをまとめて決める or ミールキットを活用! - 下ごしらえが面倒!
→ 冷凍野菜やカット済み食材をスーパーやネットで購入。手間をカット。 - 片付けが苦手!
→ 調理に使う道具を**少なくする(フライパン1つで済む料理)**を選ぶとラク。
Q4 片付けが苦手!
- 散らかるのが嫌だ!
→ 物を増やさない工夫を!家に入れる物を厳選することで片付けの頻度が減る。 - どこから手を付ければいいかわからない!
→ 一度に全てを片付けるのではなく、エリアを決めて少しずつ進める方法を試して。 - 家族が散らかす!
→ 収納ボックスや**「○○をここに置く」ルール**を設定し、家族に協力してもらう。
ゴール:あなたにピッタリな「やめ家事」
最後にたどり着いた「やめ家事」を試してみてください!あなたのライフスタイルに合った方法を見つけ、毎日の家事をラクにしましょう。必要があれば、他の選択肢も参考にして、少しずつカスタマイズしていくのがおすすめです。
コメント