暑い季節に大活躍する水筒。お子さんの学校や旦那さんの通勤用、ご自身の水分補給など、毎日フル稼働している家庭も多いですよね。ところが、水筒のお手入れを怠ったり、間違った方法で洗ってしまうと、思わぬトラブルを招くことがあります。
特に見落としがちなのが「ゴムパッキン」の存在。清潔を保つためには、日々のお手入れはもちろん、パッキンの寿命を知り、きちんと交換することが大切です。元家政婦の筆者が、正しい水筒のケアとパッキンの扱いについて詳しくお伝えします。
水筒のパッキン、実は寿命は1年程度!

水筒の密閉に欠かせないゴムパッキン。毎日きれいに洗っているつもりでも、実は1年程度での交換が推奨されています。
長く使い続けると、こんなリスクがあります。
- 雑菌の繁殖
溝に汚れが溜まりやすく、洗い残しが雑菌やカビの温床に。 - 密閉性の低下
ゴムが硬くなったり変形したりして、フタをしても漏れるようになる。 - ニオイ移りや風味の変化
飲み物のニオイを吸着してしまったり、素材が劣化して異臭の原因になる。 - 破片の混入
ひび割れたパッキンがちぎれ、飲み物に混ざる可能性も。
水筒は「命の水」を入れる大切なもの。家族の健康を守るためにも、パッキンの状態は必ずチェックしましょう。
なお、メーカーではパッキンだけをパーツとして販売している場合が多いので、「水筒名+パッキン」で検索して、型番に合うものを取り寄せればOK。水筒本体ごと買い替える必要はありません。
まず大前提!水筒は「分解」して洗う

毎日水筒を洗うときに、「なんとなくすすぐだけ」で終わらせていませんか?
これはNGです。
水筒は必ず、外せるパーツをすべて分解して洗いましょう。
- フタ
- ゴムパッキン
- ストロー
- その他のパーツ
とくにパッキンの裏側は汚れが残りやすく、雑菌が繁殖しやすい場所。パーツが多くて洗うのが面倒…という方は、次に水筒を買うときに「分解しやすく、洗いやすい」デザインのものを選ぶのもおすすめです。
普通の洗剤+スポンジだけでは不十分?

水筒はお茶やスポーツドリンクを入れることが多く、茶渋や飲み物の成分がしつこく残ることも。
毎日スポンジと中性洗剤で洗っていても、落としきれない汚れがあります。
そこでおすすめなのが、酸素系漂白剤でのつけおき。
酸素系漂白剤のつけおき手順

- 40〜50度程度のお湯に酸素系漂白剤を溶かす
- 外したパーツを30分ほどつけおく
- その後、流水ですすいでよく乾燥させる
本体も同様に漂白剤を入れてつけおきしてから流すと、より衛生的です。
⚠ 塩素系漂白剤は避けましょう。
金属製の水筒のコーティングを傷める可能性があります。どうしても使う場合は、必ず説明書で確認を。
乾かし方も重要!湿気を残さない工夫を

洗った水筒は、分解したまましっかり乾かすのが基本です。
- ゴムパッキンは直射日光を避け、陰干し
- 水筒本体は逆さに置くだけでなく、斜めに立てて空気が通るように
- 水筒用のスタンドを使うのも便利
とにかく「湿気を残さないこと」が最大のポイント。乾燥不足はカビや嫌なニオイの原因になります。
忙しくても週に1回は「つけおき洗い」を
日々のすすぎ洗い・分解洗いにプラスして、最低でも週1回は漂白剤でのつけおきを習慣にしましょう。
さらに、
- パッキンの変色
- カビ臭いニオイ
- カチカチに硬くなった感触
- 水漏れ
などのサインがあれば、迷わず交換がおすすめです。
水筒をきれいに保つことは健康管理の一歩
これからの季節は特に細菌が繁殖しやすい時期。
水筒を清潔に保つことは、自分や家族の健康を守るための大切な暮らしの工夫です。
「ちょっとニオイが気になるかも?」と思ったらすぐにチェック。
水筒のパーツ交換や漂白つけおき洗いを取り入れて、安心して夏の水分補給を続けていきましょう。
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