年賀状の準備が気になる季節になりました。もしも家族に不幸があった場合は、新年の挨拶を控えるために「喪中はがき」を出す必要があります。ところが最近では「郵便局に喪中はがきを買いに行ったら、もう売っていなかった!」という声が増えています。
じつは郵便局には、もともと「喪中はがき」という専用商品は存在しませんでした。これまで胡蝶蘭やユリが描かれた落ち着いた意匠の通常はがきが「喪中用」として販売されていただけなのです。しかしそのデザインは廃止され、現在は入手できなくなっています。
では2025年の今、喪中はがきをどう用意すればよいのでしょうか。郵便局のサービスから弔事用切手まで、最新の方法をまとめました。
現在、郵便局には「喪中はがき」はない!

従来、郵便局で「胡蝶蘭の通常はがき」を購入して喪中用に使う人が多くいました。しかし2024年10月の郵便料金改定と同時にその販売は終了。現在は「通常はがき(鳩などの意匠)」のみが販売されています。
つまり郵便局の窓口に行っても、専用の喪中はがきは並んでいません。これからは以下の方法で準備する必要があります。
通常はがきに「喪中文面」を印刷する

最もシンプルなのは、通常はがきを使って喪中の挨拶文を印刷・記入する方法です。デザインは年賀状のような華やかさを避け、シンプルなモノトーンや落ち着いた雰囲気にすると違和感がありません。
ただし切手部分が明るい鳩のデザインになるため、抵抗を感じる人もいます。そんなときは次の「弔事用切手」を組み合わせましょう。
私製はがきに「弔事用切手」を貼る
郵便局では「弔事用普通切手(85円)」が販売されています。2024年9月に新しく登場したデザインは、菊をモチーフにした青みがかった落ち着いた意匠。
これを私製はがきに貼れば、弔意がしっかりと伝わる喪中はがきになります。
- 購入場所:郵便局窓口(1枚から購入可)
- ネット購入:郵便局のネットショップ(100枚単位・送料別)
少量しか出さない場合は窓口、大量に出す場合はネット注文が便利です。
「印刷サービス」を利用する
日本郵便では「喪中はがき印刷サービス」を提供しています。デザインを選んで注文すれば、印刷済みの喪中はがきが届きます。
- 豊富なデザインから選べる
- 宛名印刷も可能
- 投函代行サービスもあり
- ネット注文は早割キャンペーンも実施
「すべて郵便局で完結させたい」人には安心感があります。
民間の印刷サービスを比較
郵便局以外にも、ネット印刷サービスはたくさんあります。価格やデザインで選びたい人にはこちらもおすすめです。
- しまうまプリント:豊富なデザイン・早割あり・最短翌日出荷
- おたより本舗:宛名印刷無料・大量注文に強い
- 楽天写真館/楽天市場:楽天ポイントが貯まる・喪中印刷ショップ多数
- Amazon:私製はがき台紙やプリンタ対応用紙が手軽に買える
🔽比較表(郵便局とネット印刷の違い)
項目 | 郵便局サービス | ネット印刷サービス |
---|---|---|
デザイン数 | 豊富(落ち着いた系) | 多彩(カジュアル〜伝統) |
宛名印刷 | あり | あり(無料サービスも) |
投函代行 | あり | 一部あり |
料金目安 | 1枚120円前後〜 | 1枚70円〜(キャンペーンで変動) |
注文単位 | 1枚からOK | 10枚〜100枚単位が多い |
メリット | 郵便局公式で安心 | コスパ・デザインの自由度 |
👉 公式サービスに安心を求めるなら郵便局、価格と選択肢で選ぶならネット印刷がおすすめです。
私製はがき+弔事用切手という選択肢も
オリジナルデザインにこだわりたい場合や、自宅プリンターで印刷する場合は「私製はがき」を購入し、弔事用切手を貼って出す方法もあります。
Amazonや楽天市場で購入できる「インクジェット対応はがき台紙」を使えば、自由度が高く仕上がります。
余った切手・古い切手の扱い

昔の弔事用切手や旧額面の切手が手元に残っている場合も、もちろん使用可能です。
ただし不足額がある場合は、差額分の切手を追加で貼る必要があります。
不要な切手は郵便局で他の切手やはがきと交換することも可能(手数料あり)。無駄にせず有効に活用しましょう。
投函の目安時期

喪中はがきは、受け取る人が年賀状を準備する前に届くのが理想です。
- 11月中旬〜12月初旬に投函するのがベストタイミング。
- 遅くても年賀状が投函される前(12月15日ごろまで)に出すようにしましょう。
まとめ
2025年の今、郵便局に「喪中はがき」を買いに行っても専用のはがきは置いてありません。選べる方法は次の3つです。
- 通常はがきに喪中文面を印刷する
- 私製はがき+弔事用切手を使う
- 郵便局の印刷サービスを利用する
少量なら窓口で弔事切手を買う、大量ならネット注文や印刷サービスを使うなど、自分に合った方法を選びましょう。
大切なのは「伝えたい気持ちがしっかり届くこと」。形式にとらわれすぎず、心を込めて準備することが何より大切です。
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