玄関に塩を撒いて掃き掃除?「それ、錆びるよね…」と画面越しにツッコミを入れてしまう理由

玄関に塩を撒いて掃き掃除?「それ、錆びるよね…」と画面越しにツッコミを入れてしまう理由 エッセイ

最近、SNSのショート動画などでよく見かける「塩を使った玄関掃除」。

「お清め」「厄落とし」「毎朝の習慣で運気・金運アップ!」といった言葉と一緒に、玄関のたたきにパラパラと白い塩を撒いてホウキで掃き出す様子が流れてきます。

画面を見ながら、私は思わず心の中でツッコミを入れてしまいました。

「……いやいや、それ絶対に錆びるよね?」と。

もちろん、スピリチュアルな意味合いや、気持ちを切り替える儀式としての意図はわからなくもありません。朝から玄関を掃き清めれば、確かに気分はすっきりするし、前向きになれるのも事実です。

でも、住宅の現実を考えると、ちょっと待って!と言いたくなってしまうのです。

その塩、ちゃんとチリトリで取ってる?

まず気になって仕方がないのが、「その撒いた塩、どこへ行っているの?」ということ。

もし玄関の外へそのままササッと掃き出しているのだとしたら、それは毎日のように外構や玄関まわりに塩害を与えているようなものです。

玄関ポーチの金属、外のフェンス、近くに置いてある自転車、そして植木鉢の土……。塩分を含んだ砂埃が雨や夜露と混ざれば、あっという間にサビを呼び、お気に入りの植物を立ち枯れさせてしまう原因になります。

「毎日」が一番キケン!見えない隙間に潜む塩害

「外に出さないで家の中でちゃんと片付ければいいの?」というと、家の中だって安心ではありません。

現代の住宅の玄関には、ドアレールや金具、タイルの目地、上がり框の木材など、塩分を嫌うデリケートな素材がたくさん使われています。

「たまのお清めイベント」で一度きりならまだしも、スピリチュアルな発信ほど「毎朝のルーティンにしましょう」と勧めていたりしますよね。

毎日撒いていたら、どんなに丁寧にホウキで掃いても、レールの細い溝やタイルの目地の隙間に細かい塩の粒子が蓄積していきます。そこに空気中の湿気や雨の日の水分が加われば、素材にとっては「毎日じわじわと塩水に浸けられている」のと同じ状態。

運気を上げようとして大切なおうちを傷めてしまっては、完全に本末転倒です。

「水と風」だけで、玄関の空気は整う

そもそも、玄関をきれいに保って気持ちを前向きにするだけなら、特別なものは何もいりません。普通の掃除で十分すぎるほどです。

  • ドアを開けて、しっかり風を通す。
  • 脱ぎっぱなしの靴を下駄箱にサッとしまう。
  • 固く絞ったクロスでひと拭きする(我が家はウエットタイプのお掃除シート!)。

道具も塩も買わなくて大丈夫。「水と風」だけで、淀んだ空気は一掃されて驚くほど清々しく整います。ホコリが舞うのが気になるときは、昔ながらの「濡らしてちぎった新聞紙」を撒いて一緒に掃くだけで、床を傷めずきれいにホコリを吸着してくれます。

本当に金運を上げたいなら、掃除の前にやることがある

そして、これはここだけの現実的なお話ですが……。

「玄関やトイレをピカピカに磨けば金運が上がる」というお話、よく耳にしますよね。場を整えてスッキリ暮らすのは本当に素晴らしいこと。でも、もし本当に金運を上げたいのなら、玄関に塩を撒く前にやることがあるような気がしてしまうのです。

毎月の固定費を見直してみる。

全然使っていない動画やアプリのサブスクを解約する。

お財布の中に溜まったレシートや期限切れのクーポンを整理する。

スピリチュアルに頼るよりも、そういった身近なお金の出入りを整えるほうが、よっぽど確実にお金は手元に残るはず。違うかな?

大切なわが家を傷めず、無理のない範囲で気持ちよく続けられること。

結局のところ、暮らしを愛して家をいたわることこそが、一番の「福」を招くお手入れなのかも?と思いました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました