トースターの底にある「受け皿(パンくず受け)」。パンくずや油が落ちる場所なので、掃除をラクにするためにアルミホイルを敷いている……という方も多いのではないでしょうか。裏技としてSNSで紹介されることもありますね。
実はこれ、一見すると「家事の知恵」に思えますが、実は多くのメーカーが禁止している「やってはいけない習慣」なんです。
良かれと思ってやっていた工夫が、思わぬ事故に繋がっては大変です。今回は、なぜアルミホイルを敷いてはいけないのか、そして「掃除をラクにしたい」私たちが選ぶべき正解について詳しくお話しします。
なぜ「受け皿にアルミホイル」はダメなの?

理由は大きく分けて2つあります。
原因①:熱の反射による「異常加熱」
アルミホイルは熱を強く反射する性質があります。本来熱が逃げるはずの受け皿にホイルを敷き詰めると、想定外の熱反射が起こり、ヒーターや本体が故障したり、プラスチック部分が溶けたりする恐れがあります。
原因②:溜まった油による「引火・発火」
ここが一番注意したいポイントです。 アルミホイルを敷くと、本来なら下の受け皿に落ちるはずの油が、ホイルの上に溜まってしまいます。熱源(ヒーター)のすぐ近くで油が加熱され続けると、油そのものが発火し、大きな火の手が上がるリスクがあるのです。
パンくずの放置も「燃料」と同じ
受け皿に溜まったパンくずも、実は乾燥した「燃料」のようなもの。加熱を繰り返すことで炭化し、火がつきやすい状態になります。
「ホイルを敷いて、汚れたら替えればいいや」と思っていると、ついつい掃除を先延ばしにして、パンくずや油を溜め込みがち。これが火災の元になってしまうんですね。
汚れを防ぎたいなら、この「置き場所」が正解!

「それでも、やっぱり受け皿を汚したくない!」 そんな私たちが実践すべき安全な方法は、「本体の底」ではなく「天板(トレー)」を活用することです。
- 天板の上にホイルを敷く:パンを乗せる付属の天板の上にアルミホイルを敷き、その上で調理します。これなら受け皿を汚さず、異常過熱のリスクも最小限に抑えられます。もちろん、毎回使い捨てが鉄則です。
- 専用の「トースター用トレー」を使う:最近では、油をしっかりキャッチして、洗うのも一瞬なフッ素加工のトレーなどが市販されています。

安全に、賢く「やめ家事」を
家事をラクにするための工夫は素晴らしいことですが、家電にはそれぞれ「安全な使い方」があります。
もし今まで良かれと思って敷いていた方がいたら、今日からホイルの場所を「底」から「天板の上」へ変えてみませんか?
「どちらが正解か」よりも「今の自分が安全で、かつラクになれるのはどの方法か」。 これからも、そんな風に自分の暮らしに優しい選択肢を一緒に探していきましょう!


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