ストウブ(STAUB)は、料理好きやプロのシェフから絶大な支持を受けるフランス製の鋳鉄ホーロー鍋ブランドです。その優れた性能と美しいデザインで、家庭のキッチンからレストランまで幅広く愛用されています。この記事では、ストウブ鍋の魅力と選び方、そしておすすめの商品をストウブを愛用しているプロ主婦の筆者が詳しくご紹介します。※この記事には広告が含まれます。
ストウブ(Staub)の魅力とは?
熱伝導と保温性の高さ
ストウブ鍋は鋳鉄製で、熱伝導率が非常に高いため、均一に熱が伝わります。また、鍋自体が厚いため、一度温まると冷めにくく、余熱調理にも適しています。これにより、食材のうまみを最大限に引き出すことができます。
独自のピコ構造で無水調理もできる
ストウブ鍋の蓋には、独自のピコとよばれる突起が内側に配置されています。この突起が、鍋内部で循環する蒸気を水滴として食材に均等に戻す役割を果たし、食材をジューシーに仕上げます。これにより、煮込み料理やローストが格別の美味しさに。
また、無水調理ができる点も、他の鍋と大きく異なる特徴です。ストウブ好きやコレクターは、口をそろえて「ストウブで作るだけで料理がおいしくなる」と言います。煮るだけ、蒸すだけのようなシンプルな料理ほどその違いがよくわかり、長年愛用している私自身もそう思っています。
デザイン性とカラーバリエーション
ストウブは機能性だけでなく、デザイン性にも優れています。キッチンに映える豊富なカラーバリエーションがあり、インテリアの一部としても楽しめます。そのままテーブルに出しても映えるため、料理の見た目を引き立てます。また、限定カラーや限定デザインが豊富なのも魅力です。
耐久性が高く長持ちする
ストウブ鍋は頑丈な作りで、適切にメンテナンスをすれば何十年も使用できます。ホーロー加工が施されているため、錆びにくく、直火やオーブンにも対応しています。グラタン料理や、パンやお菓子の型としても使用ができますよ。
ストウブ使用のデメリットは?
見た目が素敵で、料理もおいしくできるストウブには、デメリットはなさそうな気がします。しかし、値段が少し高いことと、重いこと、このふたつはデメリットと言えるでしょう。特に、重いことについては覚悟をして買う方がいいかもしれません。実店舗で重さを確認してから買うのがおすすめです。
ストウブ鍋の主な種類
ストウブには用途や好みに合わせて選べるさまざまな種類があります。それぞれの特徴を見てみましょう。
ピコ・ ココット・ラウンド(丸型)
最も一般的な形で、スープ、シチュー、煮込み料理に適しています。熱の伝わり方が均一で、さまざまな料理に対応できる万能型です。最初に買うストウブはラウンドがいいでしょう。
ピコ・ココット・オーバル(楕円型)
楕円形のストウブ。少し長さのある魚や肉の塊や、とうもろこしなどを調理するのに適した形状です。丸型に比べて容量が大きく、オーブン調理にも最適。見た目が華やかに見えるため、そのまま食卓に出してもおしゃれに決まります。
ブレイザー(浅型)
煮込みや炒め物、焼き物など幅広い用途に対応できる浅型の鍋。パエリアやリゾットを作る際にも便利です。また、卓上ですきやきやおでん、鍋などをするときにもぴったりな形ですよ。
ワナベ(Wanabe)
ワナベは、ストウブの中でも特に和食に適した鍋です。浅めの形状と幅広い底面が特徴で、煮物や炊き込みご飯、鍋料理など、和風の調理に最適です。
ラ・ココット・デ・ゴハン(de GOHAN )
炊飯用につくられたストウブ。底が丸く少し高さのある形で、お米がおいしく炊けるようになっています。ストウブで主にお米を炊きたいなら、ラ・ココット・デ・ゴハンを選べば間違いありません。
ピュアグリル
焼き目を付ける料理にぴったり。ステーキや野菜のグリルを楽しみたい方におすすめです。底が平らで、波状のデザインが特徴的です。
ストウブ鍋の選び方
ストウブ鍋を選ぶ際には、家族の人数や用途に合ったサイズを選ぶことが大切です。よく、大は小を兼ねると言いますが、ストウブにおいてはそうではありません。無水調理もするとなると、材料の量と鍋の大きさが合っていないと焦げ付くなどの失敗が起こる場合も。以下に、人数ごとに適した鍋のサイズの目安を解説します。
一人暮らしや二人暮らしの場合
一人暮らしや少人数の家庭では、18cmや20cmのストウブ鍋が最適です。このサイズは、スープやカレーを2〜3人分作るのにちょうど良く、また副菜用にも便利です。特にミニココットやコンパクトなラウンドタイプは、収納場所を取らない点でもおすすめです。
3〜4人家族の場合
3~4人の家庭では、22cmから24cmの鍋が使い勝手が良いですよ。このサイズは煮込み料理やグラタンなど、メインディッシュを作る際に適しています。また、ココット・オーバルの23cmは、食卓にそのまま出せる美しいデザインと実用性を兼ね備えています。
5人以上の大家族の場合
大家族向けには、26cm以上のストウブ鍋が最適です。大容量でスープやシチュー、大きな肉や魚を一度に調理できます。特にココット・オーバル27cmやラウンド28cmは、大人数分の料理を作る際に活躍します。
用途に応じた選び方
- 煮込み料理が中心の場合: ラウンド型が基本となります。
- オーブン調理をよくする場合: ココット・オーバルが使いやすいです。
- 焼き目を付けたい場合: ピュアグリルがおすすめ。
- 炊飯したい場合:どの鍋でも炊飯できますが、ご飯専用のラ・ココット・デ・ゴハンがおすすめです。
サイズ選びのポイント
鍋のサイズは容量だけでなく、収納スペースや取り扱いのしやすさも考慮しましょう。ストウブ鍋は重さがあるため、無理のないサイズを選ぶことが重要です。また、2つ以上の異なるサイズを揃えておくと、料理のバリエーションが広がります。
ストウブ鍋のお手入れ方法
ストウブ鍋を長く愛用するためには、適切なお手入れが大切です。
シーズニング(初回使用前の手入れ)
ストウブ鍋を初めて使用する際には、「シーズニング」と呼ばれる準備が必要です。その手順を解説します。
- 鍋を洗浄する 購入したばかりの鍋には、製造過程で付着した油やホコリが残っていることがあります。最初に中性洗剤とぬるま湯でしっかりと洗いましょう。
- 鍋を乾燥させる 洗浄後、鍋の内側と外側を柔らかい布でしっかりと拭き、完全に乾燥させます。
- 油を塗布する 鍋の内側全体に、植物油(オリーブオイルやキャノーラ油)を薄く塗ります。特に蓋裏の突起部分にはしっかりと塗り込みましょう。
- 弱火で加熱する 鍋を弱火にかけ、5〜10分ほど温めます。これにより油が馴染み、鍋の表面がコーティングされます。加熱後は火を止め、鍋を自然に冷まします。
- 余分な油を拭き取る 冷めた後、キッチンペーパーで余分な油を拭き取り、使用準備完了です。
このシーズニングを行うことで、鍋の表面が滑らかになり、焦げ付きにくくなる効果があります。シーズニングは新品時だけでなく、定期的に行うのがおすすめです。鍋肌が白っぽくなってきたらシーズニングをしましょう。詳しくはzwillingホームページの「ストウブのお手入れ方法」もご覧ください。
普段のお手入れ
使用後はすぐに洗う 鍋が冷めたら、すぐにぬるま湯で洗いましょう。焦げ付きがある場合は、ぬるま湯にしばらく浸けてからスポンジで優しく洗います。
金属製のたわしは使用しない ホーロー加工を傷つけないために、柔らかいスポンジを使いましょう。
完全に乾燥させる 洗浄後は、しっかりと水気を拭き取り、風通しの良い場所で乾燥させます。
保管時は紙を挟む 蓋と本体の間にキッチンペーパーや布を挟むと湿気がこもらず、錆防止になります。
ストウブとルクルーゼの違い
フランスを代表する鋳鉄ホーロー鍋ブランドとして、ストウブとルクルーゼはよく比較されます。どちらを買うべきか? 迷う人も多いですよね。それぞれの特徴をまとめてみました。
1. 蓋の構造
ストウブは蓋の内側にピコ(突起)があり、蒸気を効率よく循環させて食材をジューシーに仕上げます。さらに、無類調理が可能。一方、ルクルーゼの蓋はピコがなく、比較的軽量で扱いやすい設計が特徴です。
2. 重量
ストウブは比較的重い作りになっており、保温性や密閉性が高いのが特徴です。ルクルーゼはそれに比べると軽量で、日常使いのしやすさが魅力です。
3. 内側のコーティング
ストウブの内側は黒マットエマイユ加工が施されており、焦げ付きにくく耐久性が高いです。一方、ルクルーゼの内側は明るいクリーム色のホーロー加工で、料理の色味が分かりやすく、手入れも簡単です。
4. デザインとカラーバリエーション
ルクルーゼは鮮やかなカラーバリエーションが多く、ポップで明るいデザインが特徴です。ストウブは落ち着いた色合いが多く、シックで高級感のあるデザインが魅力です。
5. 価格帯
ルクルーゼのほうがやや高価な傾向がありますが、モデルやサイズによって異なります。一方、ストウブはプロユースとしても評価が高く、自宅で使えるプロ御用達の品としてコストパフォーマンスに優れています。
ストウブとル・クルーゼどちらを選ぶべきかは、これはもう好みというより他ないでしょう。どちらの鍋も、ファンやコレクターが多くいる人気の商品なのは間違いありません。ただ、筆者はストウブ派です。ちょっと武骨とも言える、通っぽい見た目と、ずっしりと重い感じがたまらないと思っています。ただ、もう少し年齢を重ねてくると、重さが辛くなるのかな? と心配がありますが、筋トレだと思って重いストウブを使い続けます。
おすすめのストウブ鍋15選
ピコ・ココット・ラウンド 22cm
万能サイズで、初心者にもおすすめのモデル。スープや煮込み料理に最適です。
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ラ・ココット de GOHAN Mサイズ(16cm)
お米をふっくらと炊き上げるために設計されたモデル。炊飯器とは一味違う美味しさを実現します。2合のご飯を炊くのに最適なサイズ
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ピコ・ココット・オーバル 27cm
大きめサイズで、肉の塊や魚の調理に便利。家族向けの料理に最適です。
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ブレイザー ソテーパン 24cm
浅型で幅広い料理に対応可能。炒め物からグラタンまでこれ一つでカバー。
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ピュアグリル スクエア
ステーキやグリル野菜を楽しむのにぴったり。波状の底が美しい焼き目を作ります。また、四角い形がおしゃれで、そのままテーブルに出しやすいのもいいところ。丸よりも特別感があり、お店風な演出ができますよ。
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ワナベ(Wanabe) 20cm
和食に適した底が丸くなったタイプの鍋です。煮物の他にご飯を炊いたりも。和食をおいしく作りたい人におすすめです。
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ピコ・ココット・ラウンド 10cm
小さなデザートや一人用の料理に最適。色違いで揃えるのもおすすめです。焼き菓子の型としてケーキやマフィンを焼いてもおしゃれです。小さなストウブは本当にかわいらしい見た目です。
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ピコ・ココット・ラウンド 18cm
コンパクトで使いやすいサイズ。少人数の家庭や副菜作りに便利です。
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ピコ・ココット・オーバル 23cm
中型サイズで、多用途に活用可能。デザイン性も高くプレゼントにも最適。パンの型などにしても。
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ラ・ココット de GOHAN Sサイズ(12cm)
1合だけのご飯がおいしく炊けると評判の鍋ラ ココットデゴハンのSサイズです。一人分の炊き立てご飯をストウブで炊く贅沢さと幸せが味わえます。また、小さくて見た目がとてもかわいい! 飾っておきたくなるキュートさです。
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ピュアグリル
丸型のグリルパンで、パンケーキやホットサンドにも活用できます。鋳物は、煮込み料理だけでなく、約料理もおいしく仕上げることができますよ。
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ソースパン
スープやソース作りに特化した、長めの柄がついた鍋。とにかく形がかわいくて、キッチンに置いておくだけでもサマになります。ストウブファンなら買いたくなっていまうアイテムです。離乳食作りなどにも活躍しますよ。
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タジン鍋
北アフリカ風の蒸し料理に最適。蒸気を逃さず、ヘルシーな料理を楽しめます。
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ウォック ガラス蓋付
中華鍋型のウォック。ガラス蓋がついています。網があるため、揚げ物をする際にも便利ですよ。炒め物、煮物、揚げ物と大活躍できる鍋です。
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チキンロースター
鶏の丸焼きを簡単に作れるユニークな形状。ジューシーで香ばしい仕上がりになりますよ。キャンプで使うのにもおすすめです。盛り上がることまちがいなし。
チキンを焼くほかに、パンを焼いたり、お皿代わりに使うなど、意外といろいろ使えるアイテムです。
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まとめ
ストウブ鍋は、料理を美味しく仕上げるだけでなく、その美しいデザインでキッチンや食卓を彩ります。種類も豊富で、用途に合わせた選択が可能です。この記事で紹介した15種類のストウブ鍋から、自分にぴったりの一品を見つけて、毎日の料理をより楽しくしてみてください。
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