料理が苦手な人から、「手際よくできない」「時間がかかってしまう」という悩みをよく聞きます。料理が好きな人でも、もっと手際よくなりたいと思っている人はいるのでは？ そこで今回は、元家政婦で家庭料理スペシャリストの私が、簡単に料理の手際をよくする方法をお話します。※この記事は広告を含んでいます。
使う材料と調味料と道具をすべて最初に出しておく！
料理の手際を簡単によくする方法は、その料理に使う材料と調味料、道具を、すべて最初に出しておくことです。「え？そんなこと？」と思うかもしれませんね。でも、料理を作っている途中で、「あの調味料はどこいった？」とか、「あれ？あると思っていた材料がない！」なんてこと、ありませんか？ なくても大丈夫なものならいいですが、「あると思っていたものがなくて、途中でコンビニに走った！」なんて経験がある人もいるのでは。
ありがちなのが、「とろみをつける段階になって、片栗粉がないことに気づく」です。麻婆豆腐でやってしまうと、もう買いに行く以外の選択はないですよね。最後の仕上げになるまで片栗粉は使いませんから、本当に気づかないんです。実は私、恥ずかしながらやったことアリ。これ、自分に家だからいいですが、家政婦が仕事でやってしまったら大変ですよね。
家政婦が、よそのお宅で料理をする際、そのお家に何があって何がないのかがわかりませんから、最初に必要なものをすべて出して確認します。そして、使い終わったらしまっていき、料理と同時に片づけも終わるよう作業をします。これを、家庭の料理でもやってみると、簡単に手際がよくなっていきますよ。
これから作る料理の材料、調味料、そして使う道具も、一度すべて調理台に出しましょう。足りないものに気づいても、料理を始める前ならまだ間に合います。メニューを変えてもいいですし、買いに行ってもいいですよね。あとは、料理をしながら、使い終わったものをしまっていきます。洗えるものも洗っていくのがおすすめです。
作る前のシミュレーションも大切
「段取り8割」という言葉がありますよね。仕事の前の段取りで仕事の8割は終わったも同然という意味ですが、料理にもそれが言えます。先ほどの、材料などをすべて出しておくのも段取りのひとつ。そして、頭の中で一度シミュレーションをしておくことも段取りです。
「レシピを見ながら作ればいいや」と、レシピを見つつ料理をしていると、面倒だし結構大変。レシピを見て料理をするなら、一度レシピを最後まで読んで、頭の中でイメージをするのが大切です。そのとき、なんとなくよくわからなかったり、イメージができないと、多分その料理は失敗するでしょう。わからない言葉があれば、調べて理解してから作ります。レシピを見ながらいきなり料理をするのではなく、コレをしてアレをして～を、きちんと頭の中で整理できてから、料理をはじめるのがおすすめです。よく聞く「レシピ通りに作ったのに失敗した」は、ほとんどがレシピ通りに作れていないから起こることですよ。
時間がかかるものから作り始める
いくつかのメニューを同時に作るなら、どの料理から作るかも大切ですよね。煮物などの時間のかかる料理から始めて、炒めものなどすぐできるメニューを最後に持ってくるのが正解。ご飯をセットして、炊いている間に味噌汁と煮物を作り、炒め物などを最後にするのが、時間を無駄にしない作り方です。よくあるのが、ご飯の炊き忘れ。特に、カレーなどでやってしまうと最悪ですよね。いつでも、まずはご飯。そうするだけでも、違います。
そして、煮物など時間のかかる料理の間に、洗い物をやっておけるといいですよね。料理を早く作ろうとするあまり、洗い物は後でまとめて！となってしまいがち。ご飯を食べ終わったあとに、調理に使ったものまで洗うのは嫌になってしまいます。面倒に思っても、片づけながら料理をする方が、結局は後がラクになりますよ。
また、まな板を使う順番も地味に大切。生で食べる、キャベツの千切りなどから切り始めて、次にジャガイモや玉ねぎなど火を通す野菜などを切り、最後に肉や魚など生ものを切ります。こうすれば、まな板を洗うことなく使い続けられますよ。先に生ものを切ってしまうと、一度洗って除菌をしてから次のものを切らなくてはならず、料理の流れが悪くなります。手間も増えてしまいますから、切る順番にも気をつけましょう。
「使うもの全出し＆シミュレーション＆作り順」が大事！
料理の手際を簡単によくするには、最初に使うものを全出し、そして頭の中でシミュレーション。あとは、時間のかかる料理から作り始める。まずは、最初に全出しすることだけでも、やってみると変わるはず。手際よく料理ができるようになりますよ。だまされたと思って、ためしてみてくださいね。
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