「スッキリと片づいた部屋で暮らしたいのに片づけられない」「ものを捨てられない」と思う人も多いですよね。一度捨てたのに、リバウンドしてしまうことも。片づけを成功させるためには、不用品を捨てることが必要不可欠です。元家政婦でプロ主婦の筆者が、片づけを成功させるための「捨てる基準」と対処法をご紹介します。※この記事には広告が含まれています。
迷わずにすてていいもの
壊れているもの
長い間壊れたまま放置しているものはありませんか? 数か月経っても修理予定がなく、さらに修理しなくても困っていないなら、それは「必要ないもの」です。壊れているけれど捨て方がわからなくて置いていたとしたら、今すぐに自治体のホームページなどで捨て方を調べましょう。
期限切れのもの
食品や化粧品、薬など、期限切れはすぐに確認を。賞味期限がとっくに切れたものは食べられませんし、古い化粧品は肌トラブルの原因にもなります。「安全」のためにも捨てる決断をしましょう。
一度も使わなかったもの
購入後、一度も開けずに使用していないものはありませんか? まだ新品だし「いつか使うかも」と思うかもしれません。でも、そのいつかはいつくるでしょうか。「今、必要かどうか」で判断をしましょう。一度も使っていないなら、フリマアプリで高値で売れる可能性もありますよ。
ただ、いつかフリマに出そうと思いながら、いつまでも取っておくのも危険。フリマに出すなら今すぐ出して、それが面倒なら処分した方がいいかもしれません。
数が多すぎるもの
ボールペン、エコバッグ、保存容器などが、収納からあふれていませんか? 一体いくつあるのかわからない場合もありますよね。きちん収納できて管理できる数だけを残し、あとは処分がおすすめです。
感情が薄れた思い出の品
写真や手紙、贈り物など、思い出の品を取ってある場合も多いもの。思い出を無理に手放す必要はありませんが、なんとなく捨てられないだけなことも。たまに見返して思い出す、懐かしい思いに浸るなどがあるならいいのですが、見ても感情が動かないなら、手放すタイミングかもしれません。
捨てる判断基準「迷ったときは自分に問い」を
今使っているか?
家に置くのは、今使っている現役のものだけにしましょう。「いつか使うかも・そのうち使うかも」は、手放していいものです。
同じ用途のものを数多く持っていないか?
たとえばエコバック何個もある、タオルが何十本もあるなど、用途が同じものを必要以上に多く持っていませんか。しまう場所に困るなら、減らしていいものです。
代用が利くか?
たとえば、りんごの芯抜きなど、それ専用にしか使えない道具は、普段はそれほど使いません。しかも、りんごの芯は包丁で切ることも可能。他で代用が利き、なくても困ることがないなら捨てて大丈夫です。
見て嬉しい気持ちになるか?
そのモノを見ているだけで気分が上がる、嬉しい気持ちになるなど、お気に入りなら捨てる必要はないかも。「何も感じない、むしろ邪魔かも?」と思うなら、なくてもいいものです。
収納スペースに収まるか?
物理的な容量を超えたものは生活の邪魔になります。収納スペースからあふれてしまっている、収納場所に困るなどしていたなら、処分したほうがいいでしょう。
片づけを習慣化するための工夫
片づけは一度終わらせればそれで終わりではなく、日々の習慣にすることが大切です。そのために意識的に心がけていくことをご紹介します。
「持ち込まない」意識を持つ
新しいものを買う前に、「本当に必要か?」「家に似たようなものはないか?」を考えましょう。特にセール品や無料でもらえるノベルティは増えがちなので注意が必要です。無料でもらえると嬉しいものですが、「もらわない勇気」も必要ですよ。
定期的に見直す
片づけ後も、季節ごとや半年ごとに定期的に家全体を見直す時間を設けましょう。子どもが成長したり、自分も歳をとったりで、生活スタイルも変わっていきます。「前回は必要だと思ったけれど、今はいらないな」と感じるものが出てくることも。定期的な見直しも大切です。
「1つ買ったら1つ捨てる」ルール
新しいものを手に入れるたびに、似たような古いものを1つ手放すルールを設けると、ものが増えすぎるのを防げます。例えば、新しい服を買ったらクローゼットの中から1着を手放すなど。買うばかりで手放すものが少ないと、やはりものは増えていってしまいます。
自分ひとりで片づけようとしない
一人暮らしの場合は自分のペースで進められますが、家族や同居人がいる場合は協力を得ることが重要です。ひとりで勝手に片づけようとすると、家族と衝突してしまう場合もあるため、注意が必要ですよ。
コミュニケーションを大切に
一緒に暮らす人のモノを勝手に捨てるのはトラブルの原因になります。自分が大切にしているものを勝手に捨てられると悲しいですよね。まずは、片づけの目的を共有し、協力をお願いしましょう。家族それぞれの担当エリアを決めるのも効果的です。
子どもにはゲーム感覚で
子どもと一緒に片づけるときは、「いらないもの探しゲーム」など遊びの要素を取り入れると楽しく進められます。親子で片づける時間をポジティブな体験にすることが大切です。
最後に:片づけを通じて手に入るものとは?
片づけは、家をキレイにするほかにもメリットがたくさんあります。
- 時間の節約:必要なものがすぐ見つかり、探し物の時間が減ります。
- 心の余裕:スッキリした空間にいると気分が落ち着き、リラックスできます。
- 経済的な効果:本当に必要なものだけを買うようになり、無駄遣いが減ります。
ものを減らし部屋を片づけていくことは、生活を豊かにする第一歩です。片づけた先の暮らしを思い描きつつ、前むきに作業を進めていきましょう。
※掲載当時の情報です。
※個人の体験、見解を含みます。
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