換気は立派な家事のひとつ!元家政婦が教える暮らしが快適になる換気のしかた

窓を開けて換気する 家事

最近は暑い時期が長く続くようになり、エアコンをつけていると、わざわざ窓を開けて換気をするのが嫌になりますよね。たかが換気と思うかもしれませんが、換気はとても大切な家事のひとつ。換気をするだけで解決できることも結構あるんですよ。元家政婦でプロ主婦の筆者が、暮らしが快適になる換気のしかたをご紹介します。※この記事には広告が含まれます。

対角線上の窓を2カ所開けて換気をする

換気の図

換気を正しい方法は、対角線上になる窓を2カ所開けて行ういます。そして、入り口は狭く、出口を広くするのがおすすめ。空気は、狭い場所から広い場所へ移動する際に勢いがよくなる性質があるため、うまく空気が動いて効率的に換気ができますよ。

マンションなどで窓がひとつしかない場合は、換気扇を回しながら窓を開けるか、ドアを少し開けて窓を開けましょう。また、窓の位置がちょうどいい場所になく、空気が通りにくい場合は、扇風機やサーキュレーターを回して空気を流します。サーキュレーターは、後ろから取り込んだ空気を前に出ししくみのため、空気を流したい方向に前を向けて設置するのがおすすめです。


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エアコンでは換気できない!

エアコンでは換気できない

暑い季節や寒い時期は、せっかくエアコンを効かせているのに窓を開けて換気をするのはもったいない気がします。さらに、「エアコンで換気ができているでしょ?」と思うかもしれません。しかし、換気機能がついている一部の機種を除いては、エアコンでは換気ができません。エアコンは、部屋の空気を吸い込んで、それを冷やしたり温めたりしてまた部屋に戻してくれているだけ。通常のエアコンは、外から空気を取り入れる機能はないため、換気にはならないのです。エアコンを使っているときも、換気は必要ですよ。


24時間換気システムは正しく使う

24時間換気システムの換気口

マンションなどで24時間換気システムがついている場合は、それを正しく使うのが大切です。外気が入って暑い寒いなどで、換気口を閉めたりスイッチを切ってしまったりしていませんか? 24時間換気システムは、約2時間ほどで室内の空気が入れ替わる仕組みになっています。正しく使えば、カビを防ぐことができますよ。

24時間換気システムは、シックハウス症候群などを防ぐために、建築基準法が改正され、すべての建築物に設置が義務付けられています。2003年7月以降に建築された建物には必ずついているはずです。※キッチンや浴室の換気扇は、24時間換気システムとは別のものです。こちらは、キッチンや浴室の使用ごとに使いましょう。

雨の日でも換気は必要?

雨の日は換気が必要なのか? 答えは、必要です! 雨の日に窓を開けると、逆に湿気が入りそうで換気はしてはいけない気がしてしまいます。でも、雨だからと一日中部屋を閉め切っていると、湿気の逃げ場がなくなり湿度を上げてしまうことに。

もちろん、雨が室内に入ってきてしまうような大雨状態であれば窓は開けない方がいいのですが、そうでなければ、窓を開けて換気をすることをおすすめします。雨が直に入ってしまう場合は、換気扇をつけながら扇風機やサーキュレーターを回してください。24時間換気システムがある場合は、もちろん雨の日もつけておきましょう。

雨の日に換気をするとカビの原因になりそうな気がしますが、空気の動きがないとカビを定着しやすくすることになります。雨が続いて換気のタイミングを失い、締め切った日が続くと、空気がよどむ感じがしますよね。できれば雨の日も換気をして、空気を入れ替えましょう。スッキリしますよ。

お風呂は換気扇を回しながらドアを開けない

お風呂は換気扇を回しながらドアを開けない

お風呂上りなど、早く湿気を飛ばしたいとき、換気扇を回しながら窓も前回にしていませんか? じつは、それは間違い。湿気を逃すには、湿気を含んだ空気を入れ替える必要があります。そのためには、浴室全体に空気の流れをつくることが大切。窓を開けて換気扇を回すと、窓から入ってきた空気がそのまま換気扇へと流れてしまいます。窓と換気扇が近ければ近いほど湿気は外へ出ていきにくくなることに。窓のない浴室で、ドアを開けながら換気扇を回す場合も同様です。

浴室ドアの通気口

浴室のドアには下の方に「ガラリ」と呼ばれる通気口があるため、ドアを閉めて換気扇を回せば空気の流れができるようになっています。万が一、通気口のないドアの場合は、少しだけ隙間を開けて換気扇を回しましょう。

入浴後のドア全開もNG

入浴後のドア全開もNG

入浴後にドアを全開にして浴室換気をしている場合もあるかもしれません。これも、じつはNG。湿気を含んだ空気が脱衣所や部屋に大量に入ってきてしまいます。さらに、湿った暖かい空気がその後に冷やされ結露すると、脱衣所にカビが生える原因になってしまいます。窓だけでなくドア全開もやめて、閉めてから換気扇を回しましょう。

お風呂場の湿気を逃すためには、開けられるところはすべて開けておく方がいい気がします。しかし、空気の流れがうまくできなかったり、湿気が部屋に入ってくるなど、じつは逆効果に。お風呂の換気扇は、窓やドアをしめて回すのが正しい換気の方法です。

換気でできること

換気でできること

窓を開けたり換気扇を回すだけでできる換気は、とても簡単ですが、意外といろいろな効果があるものです。換気で期待できる効果は…
・湿気を逃す
・こもった臭いを輩出する
・カビの予防
・アレルギー対策
・感染症対策
・細かいホコリの排出
・酸素を取り入れる
カビや臭いだけでなく、健康面への効果もありますよ。

換気の頻度は?

一般的には、1時間に1回5~10分程度の換気をと言われています。しかし、なかなかそんなに頻回に換気はできませんよね。感染症が流行していたときは、みなさんそれくらい換気をしていたかもしれませんが、普段はちょっと無理な回数。また、当たり前ですが、出かけている間は換気ができません。平日なら、朝と帰宅時、家にいる日は、4~5回程度の換気でいいでしょう。無理なく毎日行うのがおすすめです。

おすすめの換気時間は?

基本的には湿度の低い時間に換気をするのがおすすめです。よって11時~14時くらいの日中の時間が最適です。しかし、平日などはなかなかこの時間には換気ができませんよね。適した時間にできないからと言って、換気をやめてしまうと元の木阿弥。自分ができる時間帯にサッと換気をおこないましょう。お休みの日などは、この時間帯に換気をするのがいいですね。

換気で暮らしを快適にしよう!

たかが換気かもしれませんが、換気ひとつでできることがたくさんあります。換気も立派な家事のひとつ、これからは意識してやってみてくださいね。窓を開けるだけで換気で、暮らしを快適にできますよ。

※掲載当時の情報です。現在とは異なる場合があります。
※個人の見解、体験を含みます。

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